ポピュラリティー



昔、自分の作ったサウンドアートのカセットテープをレコード会社に送ったところ「面白いけれど、ポピュラリティーがない」
との返答をいただいた。僕の絵画は、絵を描いている作家さんとか、美術関係の人には、「いいね」と言って いただける
のだが、一般の皆様には、なかなか受け入れてもらえない。やはり、自分の絵画世界も「ポピュラリティー」が欠けている
のか?と思ってしまう。かといって、オーディエンスに媚びた作品は作りたくないと思っている。
印象派が始まった 頃は、やはり、当時のパリの画壇では「解らない」とい「ポピュラリティーがない」という扱いだったのか
もしれない。 現代、印象派が 一般にも理解されるようになり、市民権を獲得して、日本の美術館などでの印象派展では、
大勢の集客がある。
ある友人は 「画家は、預言者でなくてはならない」と言っていたが、自分の芸術が、将来ポピュラリティーを獲得して、受け
入れられる日はあるのだろうかと思ってしまう。自分の表現は自己満足なのか、預言者なのか?
現代アート自体が、音楽等に比べて、ポピュラリティーの弱いジャンルなのかもとも思うのだが、、、

2018年 10月21日  加藤 K記