「反米自立論」を読んで
木村三浩、大西広共著、「反米自立論」、読み終わりました。まず、このような本が戦後80年に
出版されたのが、タイムリーに感じました。先の大戦以後、米国による屈辱的な植民地支配的扱
いを受けてきた日本の立場に触れられていました。東京裁判では、日本の軍人がB級戦犯として
処刑され、原爆投下と言う国際法を無視した戦争犯罪は、何も償われず、日本人も、原爆の被害、
反米を発言できない国にされてしまいました。また、戦後も、沖縄をはじめ、日本各地に米軍基
地が置かれて、基地付近の日本の航空機の飛行を禁止されて、また、米軍兵による日本人に対す
る犯罪は、地位協定で、日本の警察も関与出来ない不公平な扱いを受け続けてきました。また、
「日本を脅威から守る」という口実で、中古の高価な武器を高額で購入させられ、国家予算を圧
迫されてきました。現在、トランプ大統領は、海外の駐留米軍の費用をその国に支払ってもらう
か、退軍すると言っているとのこと。これは、逆に、米国の駐留支配から解放させられ、日本が
戦後80年目に、はじめて米国から自立できる機会では?とのこと。世界は、現在米ソの冷戦構造
が終わり、またグローバルサウス等の勢力と、新しい国際秩序・枠組みの時代に入りつつありま
す。また、移民問題、紛争戦争で、大きく世界が変わる戦後80年。今こそ、国家自立の必要性が
書かれていました。また、この本を読んで感じたことは、「日本人ファースト」を掲げる新しい
政党も先の選挙で躍進しましたが、ぜひ、米国からも自立できる「日本人ファースト」を進めて
欲しいと感じました。